ヤフオクで商品を出品していると、結構落札されることに驚く方も多いはず。
楽しくなってどんどん販売していくのはいいのですが、ふとした時に、出品や取引ナビなど雑務が増えてきたことに気づくことはありませんか?
そのタイミングこそ、ヤフオク個人出品からヤフオク!ストア出品に切り替えるタイミングです。
そこで今回はヤフオク!ストアに実際に出店してみてわかった、出店するメリットと個人出品との比較、申請方法をまとめてみましたので参考にしてみてください。
ストアにすることで、売上が大きく伸びる方も多いはずです。
ヤフオク!ストアって何?どんな人向け?

ヤフオク!とは現在の年間の取扱高は8180億円、月間訪問者数は5000万人、月間出品数は3800万点、毎日の出品数は200万点にもなる日本最大級のオークションサイトです。
ヤフオク!ストアとはヤフオク!に、店舗として出店する方法です。
ヤフオク!ストアは個人事業者や法人向けのサービスとして展開されており、ヤフオク!をよりビジネスとして利用したい方向けのサービスとなっています。
2013年10月に月額システム利用料が無料化され、出店がしやすくなり初心者が次のステップとして利用する出店方法としても注目されています。
私も実際にヤフオクストアに出店して2年近くになりますが、このように順調に評価を集めることができました。

着実に販売実績がつめたのもやはりヤフオクで個人出品から、ヤフオク!ストア出品に切り替えたのが大きいです。
こんな方は今すぐヤフオク!ストアへの切り替えを検討すべき
- 落札数が増えて、出品などの作業が大変になり、効率化したい。
- 今まではただ販売するだけでリピーター化ができておらず、売上に伸び悩んでいる。
- ヤフオクやインターネット販売で、約1000万円/年以上、 もしくは約100万円/月以上の売上になってきた。
これらの条件に当てはまった方は、今すぐストアとして出店を検討していただくことをオススメします。
当てはまらなかった方は無理に出店する必要はないので、今後ビジネスが成長してきたときに、また検討しましょう。
ヤフオク!ストアに出店する5つのメリット
ここではヤフオク!ストアに出店するメリットをランキング形式でご紹介。これをみれば今すぐにでも個人出品からストア出品に切り替えたくなるでしょう。
第1位 ヤフオク!ストア専用の業務効率化ツールが無料で利用可能!

個人出品では落札者と一件一件取引ナビでやり取りをしなければいけません。また 再出品のたびに商品を1個ずつ出品するなど、雑務が非常に多くなりがちです。
ヤフオク!ストアにすることでこのような雑務から解放されます。ヤフオク!ストアでは様々な作業効率化ツールが無料で使えますので、今回はその中でも便利な機能を紹介します。
1 : 出品が格段に楽になる出品ナビ
ヤフオク!ストアでは商品を楽に、大量に登録ことがして、出品することができます。
・商品をCSVで一括出品

1000商品の商品情報と商品画像を一括でアップロードすることが可能です。
・充実の商品保管数
ヤフオク!ストア1店舗ごとに、10000商品(それ以上は審査)と画像を1024MBまで登録し保管することが可能です。また登録後の商品情報修正も簡単にできますので、商品数が多い出品者の方も安心です。
・予約出品
出品日をあらかじめ決めておいて、出品する予約出品機能もあります。
この機能を利用することで、毎日特価商品を設定して出品するような方法も取ることがことが可能です。
7日先まで予約可能なのでこれを利用すれば、お仕事はお休みでも1月1日にお正月セールを実施するなど、いろいろな利用用途があります。
2 : 落札後のやりとりが格段に楽になる 落札ナビ
落札後もやりとりもヤフオク!ストアだと簡単になります。
・オーダーフォーム

ヤフオク!ストアでは個人出品の取引ナビがなく、オーダーフォームというツールを利用します。これを利用すると落札者とのやりとりが一回で完了する優れものです。この機能を利用するために、ストア出店に切り替える人も多いのではないでしょうか。
出品者側は事前に出品者情報や支払い方法などを登録しておくことで、
落札者は自分の個人情報を入力し→振込までしてくれるので、お店は商品を発送・評価をするだけで取引が完了します。
・一括メール連絡や一括評価

落札者への連絡メールや評価を一括で送ることが可能です。
オーダーフォームと組み合わせることで、かなりの業務効率化が図れ、一人一人同じ連絡をする必要はありません。
3 : 一括再出品機能

この機能は商品取り扱い数が多い人には重宝する機能です。
出品終了となった出品を一括で再出品できます。
この機能があることで、再出品が楽になるだけでなく、再出品の手間が少なくなる分、出品期間を2日間など短くする販売方法も可能になるため、個人出品者と差別化を図ることができます。
第2位 リピーターの獲得

ヤフオク出品でお客さんのリピーター化を意識されたことがありますでしょうか?
リピーター化というのは、お店のファンを増やすための方法です。
常にあたらしいお客さんに販売していると、売上に上限が見えてきます。そのため、一度買ってくれたお客さんに再度購入してもらうための工夫をしていくことが、ネット物販で生き残るための必須条件です。
個人でできるものとしては、落札してくれた方に手紙をいれたりプレゼントをいれてみたりするなどが考えられますが、ヤフオク!ストアではもっと直接落札者にアプローチする方法があります。
それはメールマガジンです。ヤフオク!ストアでは落札された方のメールアドレスを取得することができるため、商品を入荷した時や、新商品を販売したいときなどの情報をメルマガで配信することによって、結果的に顧客のリピータ化に大きく繋げることができます。

これは私がメールマガジンを発行したときのデータですが、718人にメールが届き、285名が開いてくれました。その中で66名が商品ページをみてくれたので、この日だけで単価1万円の商品を3人に販売することができました。
やはりリピーターは新規顧客より、購入してくれる可能性が非常に高いので積極的にリピーター化を図っていくことが、成功の鍵だと思います。メールアドレスを取得できるヤフオク!ストアはかなり大きなメリットがあります。
第3位 信頼度向上

3つ目のメリットは信頼度の向上です。ヤフオク!ストア出品すると、ストアというアイコンが表示されます。(上の画像の右部分)
このアイコンが表示されることで、落札者の信頼感が増しますので、結果的に入札の可能性が高まります。
また ヤフオク!ストアとして出店することで社会的な信用もあがります。たとえば、NETSEA(元Dene BtoBマーケット)などは、他のプラットフォームの出店状況を確認し、出店可能かどうかの判断をしていました。
またビジネス面でどのような店舗をお持ちですか?と聞かれた時に、答えやすいのも魅力ですね。そこからあたらしい仕入れ先が構築できたケースもあります。
第4位 消費税を徴収することが可能です
ヤフオクの個人出品では消費税をとることができません。これは事業として成長し消費税を収める必要が発生した方にとっては非常に厳しいものがあります。
その点、ストア出品の場合は、落札者より消費税を徴収することができます。
もちろん税込販売も可能です。(店舗設定ページでお好みに変更できます。)
第5位 データ分析 (売上分析・商品分析・アクセス分析など)

ヤフオク!ストアでは落札金額、出品数、入札数、落札数、アクセス数をはじめとした様々なデータが分析できるため、商品の再仕入れの判断などに重要な情報を一覧できます。
- 売上・アクセス数レポート
- 評価レポート
- 商品レポート
- 検索キーワードレポート
などなど
出品データを分析することで、売れていない・アクセスがない商品の取り扱いを停止したり、売れている商品の在庫をさらに厚くもったりなどの判断が可能となります。
ヤフオク!ストアの出店条件と個人出品との機能比較

ヤフオク!ストアには出店条件があります
必須条件
以下のどちらかを満たしている必要があります。しっかりとしたビジネスをしている方に向けた条件となっています。
・過去1年間で事業として実店舗またはインターネット販売において、おおむね1000万円/年以上、 もしくはおおむね100万円/月以上の売上があること
・事業として1カ月あたりの出品数が200点以上、または一時点において100点以上の商品を出品予定であること
特定条件(特定の商品を出品する方は以下の資料が必要になります。)
中古品・・・古物商の許可取得が必要
アルコール酒類全般・・・酒類販売業免許のコピー
医薬品・・・一般医薬品販売業許可証のコピー
コンタクトレンズ・・・高度管理医療機器等販売業許可証のコピー
ふぐ・・・ふぐを取り扱う免許のコピー
自動車パーツ(中古)・・・自動車解体業免許の免許情報の入力
ブランド品・・・こちらのURLに記載のブランド品を取り扱う場合は許可が必要です。
注意:出品禁止商品・・・こちらに記載のある商品はヤフオク!ストアで取り扱うことができません。
ヤフオク!ストアと個人出品比較
手数料比較
ヤフオク個人出品 | ヤフオク!ストア出品 | |
月額利用料 | Yahoo!プレミアム会員(月額固定の会費)410円 | 無料 |
落札手数料 | 5.4%(税込)※999円以下の落札価格に対して54円(税込)の最低利用料が発生する。※例外あり | 5.4%(税込)※999円以下の落札価格に対して54円(税込)の最低利用料が発生する。※例外あり |
キャンセル手数料 | 540円※入札がある時のみ発生する。 | 無料 |
有料オプション | 通常価格 | 割引価格 |
上記が個人出品とヤフオク!ストアの手数料の比較となります。ヤフオク!ストアでは個人出品でかかった、月額410円がかからないため多少手数料は安くなります。
有料オプションもヤフオク!ストアの方が少し安いです。以下のようになっています。
注目のオークション | 1出品21.6円 | 1出品21.6円 |
太字テキスト | 1出品5.4円 | 1出品10.8円 |
背景色 | 1出品16.2円 | 1出品32.4円 |
最低落札価格の設定 | 1出品54円 | 1出品108円 |
目立ちアイコン | 1出品10.8円 | 1出品21.6円 |
ストアホットオークション | 1出品54円 | 個人出品での利用不可 |
ストアベストアイテム | 1出品108円 | 個人出品での利用不可 |
2015年2月21日(土)午前0時以降に落札されたオークションから、999円以下の落札価格に対して5.40%(税込)ではなく54円(税込)の最低利用料が発生します。
ただし以下の条件の場合、落札価格の5.40%(税込)で変更ありません。
1.送料無料(出品者負担)で出品されるケース
2.以下のカテゴリに出品し落札されたケース
・本、雑誌
・コミック、アニメグッズ
・おもちゃ、ゲーム > ゲーム
・おもちゃ、ゲーム > 食玩、おまけ
・アンティーク、コレクション > トレーディングカード
・アンティーク、コレクション > 切手、官製はがき
・音楽 > CD
・ファッション > キッズ、ベビーファッション
・ホビー、カルチャー > ハンドクラフト、手工芸
※特定カテゴリ(船体、オートバイ車体など)は落札価格に関わらず、決まった落札システム利用料がかかります。
宿泊予約プラン、マンスリーマンションプランでご契約の出店者様は今まで通り、所定の落札システム利用料がかかります。
詳細はこちら
利用機能比較
基本的にヤフオク!ストアは個人出品より、ヤフオクをビジネスとして利用するためのものなので、機能的にはより優れた内容となっています。
ヤフオク個人出品 | ヤフオク!ストア出品 | |
落札者との連絡方法 | 取引ナビ | オーダーフォーム+連絡掲示板 |
出品上限数 | 3,000点 | 10,000点(以上は審査) |
電話サポート | ☓ | ◯ |
出品ナビ 落札ナビ | ☓ | ◯ |
一括再出品機能 | ☓ | ◯ |
店舗・商品・出品一覧ページのカスタマイズ | ☓ | ◯ |
データ分析機能 | ☓ | ◯ |
メルマガ配信(ニュースレター) | ☓ | ◯ |
Tポイント付与 | 設定不可 | 設定可能 (0%~20%) |
アフィリエイト | 設定可能1%固定 ※ランク保持者は1~10% | 設定可能 (1%~99%) |
出店に伴うよくある質問
Q: Yahooプレミアム会員にならなくていい?
A: はいヤフオク!ストアはプレミアム会員になる必要がありません。
Q: 今まで利用していたIDを使い回しできる?
A: はい可能です。ただしストアとしての新しい評価実績を積みたい方は、新しいアカウントを取得して、登録をすすめましょう。
Q: 契約期間は長いの? 出店を停止したい時は?
A: 契約期間は、1か月ごとの自動更新となるので、半年分をまとめて入金する楽天市場などよりキャッシュフロー的にも優れています。
また毎月15日までに解約届を提出すると、当月末で解約することができるのも出店しやすい理由ですね。
ヤフオク ストアの申請の流れ
公式サイトのYahoo!ショッピング、ヤフオク!のストア出店申し込み手続き
より申し込みが可能です。上記のサイトの手順に従って申し込みをすすめましょう。
出店審査に関する注意点
審査はYahoo! JAPANとクレディセゾン2社で審査が行われます。審査の過程で、クレディセゾンからの郵便物が届きますが、本人が受け取れない場合はサービスの利用が停止されてしまう場合もあるので必ず受け取れるようにしておきましょう。詳細は公式サイト:開店までの流れを確認
他にも事前に準備しておくもの
クレジットカードを用意する
ヤフオクの手数料などの支払い用に、クレジットカードを用意しておきましょう。
カードを持っていない方は、比較的取得が簡単と言われるYahoo!カードなどを作成してみましょう。
ネットバンクを用意する
ヤフー!かんたん決済などに、利用するためにネットバンクを用意しましょう。
ジャパンネット銀行がおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか? 出店の条件さえ満たすことができるなら、ヤフオク!ストアに出店するメリットは十分にあります。
出品形式の変更は少し労力のいる作業かもしれませんが、一度切り替えてしまうとその便利さに感動し、売上も伸びるはずなので、是非積極的に利用していきましょう。
また現在 ストアの出店条件が満たせていないかたも、売上が伸びてきた頃にまたこの記事に書いてあったことを思い出していただければ幸いです。
悪質な粗悪品を隠して出品、質問には答えないのが、ストアの代名詞になっているのが現状です。しかも一般的には消費税分、個人出品者より高いと思われます。また個人出品者に比べて事務的は受け答えが多いのがストアです。